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分割式フラットパネルレイアウト(池袋鉄道模型芸術祭2019) [O-16.5mm (On30, O16.5)]

“分割式パネルレイアウトの公開展示を振り返って(2018-08-03)”の続きになります.分割式パネルレイアウトは3つに分類しています:
1)フラットパネル構成
 地面付のパネルで,ストラクチャーや地形物はその都度載せる.普段は運転盤の役割.
2)箱組
 レイアウトとして完成させて箱組にして簡単に運べるようにしたもの.
3)シーナリー分解収納
 レイアウトとしてまとめていますが,ストラクチャー類は取り外して収納することにより容易に運べるようにしたもの.
 2019年3月の池袋鉄道模型芸術祭(NGJ出展)ではこの1)の分類に相当するものを展示しました.
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つまり置いて並べるレイアウトです.
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今回の基本プランはこちらです.両側のパネルは曲線半径250ミリで,シーナリー付のものもありますが,それとは別に運転盤として使っているもので,何回も表面の仕上げは変えています.上下の分岐は150R半円B3パネルと組み合わせるためにつくったものを共用しています.そして今回新しく用意したのはオレンジ色の中央部分(349x417ミリ)です.これは線路がないので厚さ2センチの青い建材用スチレンフォームを使いました.この組み合わせ全体で横幅は119センチになります.
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スチレンフォームパネルの表面には軽くプライマースプレーをかけたうえで木工用ボンドを水で引き伸ばしながら塗布,その上に薄く溶いたトミックス・シーナリープラスターを筆で塗りつけて地面としました.
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中央の地面の塗色はこの段階でまだ薄めですが,染料系のWoodland Scenics Earth Undercoat (KATO扱い)とアクリル塗料のTamiya Buffを主に使って色調を調整していきます.
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緑化に関してはturfを撒き,部分的にその上から静電気植草器をつかった繊維系の植草を施しました.自由にストラクチャーやシーナリーユニットを置きたいので表面はなるべく凸凹が少ないようにしています.
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シーナリーユニットやストラクチャー,ジャンク類,車,フィギュアを置いたところです.
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右側にはトンネルと樹木ゾーンを置いています.樹木ゾーンはべニア板の破片に3本の木がのったものです.
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左側と中央のパネルをまたぐように丘のユニットが載っています.ジャンク置き場はRusty Railの製品です.
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収納ですが,重ねてスーツケースにいれて電車,バスで運べます.
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地形ユニットです.
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フィギュアには0.8ミリの真鍮線を埋め込んでいます.べニアパネルには孔をあけて簡単に差し込めますが,中央のスチレンフォームパネルは簡単に孔が広がってしまうのでほかの設置方法に考えた方が良いようです.
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イベント展示では分岐の先は手持ちの延長部を付けましたが,自宅のテーブル上ではスペースの制限があるので,奥左手の分岐用に新しい側線パネルを検討しているところです.


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ATV3台がやってきました [car model]

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我がOナローの世界にATV(All-terrain Vehicle,全地形対応車)3台がやってきました.
オフロード車というのはオンロードもOKな通常登録の車を指すようで,サンドバギーなどの軽量のものはATVという分類だそうです.
Hot Wheelsと現在のMatchboxはいずれもマテルのブランドで,ディフォルメされた遊び心のあるモデルで占められています. 1/64に近いものもありますが,スケール不明な創作ものが多いです.バギーの類は1/43に仕立てられるものがあるので,ここではそのうちの3台をとりあげることにします.
 
【Kawasaki Brute Force 750】
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まずはMatchboxのKawasaki Brute Force 750です.購入価格は470円で通常トミカとほぼ同じです.これはちゃんとプロトタイプがありました.
サドルにまたがる4輪バイク(バイクの語源が2輪ですからおかしな表現ですが)で日本のサイトから入ってもこちらに飛びます.楽しそうな乗り物ですね.
正確なサイズはわかりませんが,そのまま1/43として使える大きさで,けっこう良い出来です.
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何も手を加えることはなく,ウェザリングを施しただけです.
 
【Bogzilla】
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次はHot Wheels(HW)のBogzillaです.イベントでセールになっていてたったの100円でした.プロトタイプはなくHWのオリジナル(日本人のデザイン)です.運転席にある円形に膨らんだ部分はステアリングホイールのようで大きなフィギュアを載せたイラストがパッケージに描かれていました.座席はちょうど良い大きさなので円形部分を切り落とすだけの加工になりました.
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ダッシュボード上部の円形部分を切り落として新たにステアリングホイールをつけました.
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ステアリングホイールは鉄道車輌用のブレーキハンドルです.ウェザリングを施して完成です.
 
【Four X Force】
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最後はMatchboxのFour X Forceです.(こちらでも紹介:2017-12-10
右のオレンジ色が元のままです.二人掛けシートになっていますが,1/43見当にするためにモールドのステアリングを削り落として座席を外し,一人掛けのシートとステアリングを新生しました.
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軽くウェザリングをしました.
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座席とステアリングホイールの新調で楽しそうな小型のバギーになりました.
 
【揃い踏み】
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こうして3台のサンドバギーというかATVが揃いました.貸し出し用にしましたので,少しは観光客が呼び込めるでしょう!
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Four X ForceとBogzillaはフリースケール物ですが,運転席の改造で1/43スケールのモデルと並べても違和感なくなじみました.
Matchboxは日本に正規の輸入ルートがないようなのでイベントなどで探すようにしています.
HWやMatchboxは通常のトミカ同様に値段が安いので,ちょっとおもしろいものがあったら気軽に改造してみるのも面白いと思います.


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鉄道模型芸術祭 Narrow Gauge Junctionの展示 [鉄道模型一般]

2019年3月23,24日に池袋の東京芸術劇場で開催された鉄道模型芸術祭,Narrow Gauge Junctionはいつもの形態で持ち寄り作品による展示を行いました.
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小品が多いのでコの字型の展示です.
 
【HO-10.5mm(HOn3)】
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今回は組線路を使ったフラットな走行展示でサウンド付きDCC走行の魅力をアピールしました.ナローとはいえスペースが必要で組線路の半径は490㎜(19”)あります.
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HOn3のヤードセクション
 
【9mmの車輛展示】
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IMONからキットで発売された丸瀬布21号をはじめとするHO-9㎜の精緻なキットを組み立てた蒸機作品が並べられています.
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渋い仕上がりの単端です.
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こちらはOO9メタルキットを組んだフェアリー機や煙の出るガーラットなど,英国の変形機を現地のビデオとともに紹介しています.
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日本の情景を追求した作品です.福島交通軌道線長岡分岐点のストラクチャーと電車です.
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HO-9mmの車輛が集材所の情景をまとめたコンパクトレイアウトで走行展示されました.電源系が一体に収められていて,往復運転にも対応しています.
 
【9㎜マイクロレイアウト作品】
ナローゲージの魅力の一つである極小レイアウト群.定番,新作混じっての展示です.
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マイクロワールドが展開します.
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サトウキビ農場の情景です
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新しくメンバーに加わった方の作品
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2重ループです.下の編成が上の情景をひっかけて回転するという仕掛け
 
【O-16.5mm】
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ブラスのスクラッチビルドやレーザーカッティングなどを駆使したOスケールの作品です
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B3サイズレイアウトはフラットな地面で,新作の木造ストラクチャー(百福小屋など!)が配置されています. 
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幻想的な新作ループ.或る専用線シリーズの新作です.
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私が出展したトラックセクションです.シーナリーは載せるだけですが,今までと異なる組み合わせでの展示です.
 
【その他】
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メンバーの作品ですがLゲージ様のお立ち台シーンで!
 
夏のJAMに続くグループ出展になりますが,新作も混じって来客者やメンバーと二日間楽しみました.


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タンク車,無蓋車,有蓋緩急車 [O-16.5mm (On30, O16.5)]

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久しぶりに貨車を組み立てました.タンク車,そしてアルモデルの軽便セタとワフです.
 
【タンク車】
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自作の下回りに,短くしたプラキットのタンクを載せたものです.
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下回りはいつもの構成です.1㎜の床板を3㎜角棒で補強し,軸受メタルを入れたエコーモデルの貨車用軸受を取り付けています.車輪は米国型の9.5㎜径を利用しました.
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タンクは5㎜の三角棒の桟と中央下に入れる3㎜棒で支えます.
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タンクはMDC/RoundhouseのOld Time Tank Carを利用しました.太い鋼製フレームに細身のタンクが載ったHOキットですが,下回りは別に使えるので,タンクを短くして使うことにしました.
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短くしたタンクの接合面を仕上げて土台に載せます.
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2輌つくりました.
 
【無蓋車セタ】
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アルモデルから最近発売された軽便セタ(2輌セット)のキットです.沼尻鉄道の貨車ですね.
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側板の帯板は位置決めしやすいように工夫されていて,仮止め用のねじで固定する部分が上部に突き出ていて固定後に切り落とします.
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妻板の帯板はエッチング板に並んでいます(左)が,印にしたがって一つ飛びに切り離す(中央)と上下二つに分割され,そのまま4本ずつ位置決めできます.
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ブレーキハンドルは一体の板(左)になっていますが,ハンドルの部分はオプションパーツを利用すると立体的(右)になります.
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コイルバネの軸受がついています.
 
【有蓋緩急車ワフ】
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セタと同時に発売されたのが同じく沼尻のかわいい緩急車です.
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角の部分にリベットで打ちつけられた補強版が印象的で,板にも彫られていますが,やはり別パーツ(右)を貼って立体感を出したいものです.
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セタも同様ですが,軸受の片方はイコライザーの凝った構造になっています.
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屋根も内側からねじ留めできる構造になっているのはありがたいです.沼尻では青色だったようですが,在庫の関係で,国鉄黄緑6号で塗装しました.
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沼尻の編成です.
 
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どれも転がりがよく,Bタンクの編成がよく似合います.


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模型で比べるフォード(10) ヨーロッパ車から [car model]

フォードは日本とも縁が深いのですが,残念ながら模型ネタを持ち合わせていないのでヨーロッパに飛びます. 
 
【英国フォードのパネルトラック】
まずはアメリカンな1/25プラキットからです. Gasserと呼ばれるドラッグレース用ホットロッドのプラキットにイギリス型を見つけることができます.
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このRevellのキットは1951年英国フォードのThames(テームズ) Panel Truckで再販されているものです.ただしストックで組みことはできずドラッグレース専用仕様です.エンジンはV8に換装されています.セダンのAnglia(アングリア)についても同様のキットがあります.
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Revellらしくドア,リアゲートが開閉します.取説は初版(1966)で1969年に組んだ時のものです.当時は箱絵のようなグリーンメタリックのモールドでしたが再販ものは白です. 
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1940年型の本国パネルワゴンと比較していますが,かなり小さいことがわかります. 
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そしてこちらは本来の姿である1/43 Corgiのダイキャストモデルです.裏にはFord Popularと刻まれています.縦に二つ並んだグリルの形がいいですね.
A型が終了し1932年にV8モデルが登場する時点で英国では独自で小型(幅1.4m,全長3.6m)のY型が登場しており,その後継が1939年の初代Angliaです.この模型のスタイルになったのが1949年です. Angliaは1953年にモデルチェンジしますが,このボディスタイルはPopularの名前で1959年まで生産されています.Thamesは商用車につけられた名前ですが,Anglia Vanと書かれたものもあるので正確なことはわかりません.
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これはHot Wheelsの1/64 Hot RodモデルでAnglia Panel Truckとなっています.塗装のヴァリエーションが豊富な人気モデルで,エンジンがついています.
 
【その他の英国モデル】
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左側は1953年にモデルチェンジした後のAnglia 100EでVanguard製品です.その後1959年にリアウィンドウが逆傾斜で知られる(初代マツダキャロルも)デザインにモデルチェンジしますが,引き続きこの型は1962年までPopularとして生産されます.つまりAngliaはモデルチェンジしても古いモデルがPopularとしてしばらく継続されるわけです.
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60年代に入って京都でもよく見かけた車があります.それがConsul Cortina(1962-66)です.これは1/43 Corgi製ですが,フロントバンパーが割れているので高性能版のLotus Cortinaです.ただし良く知られるのは白っぽいボディにモスグリーンのペイントラインの入った配色です.
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友人がくれた実車のカタログが残してありました.
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Matchboxのモデルが2台ありました.左はCorsair(コルセア,1963-70),右はZodiac(ゾディアック,1966-72)です.CorsairはCortinaより一回り大きいモデルです.よくスバル1000が似ていると言われる形です.
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Zodiacは最高級車でZephyrとデザインが共通しています.エンジンの前にタイヤを積んでいてやたらボンネットが長いくるまです. 
 
【ドイツのフォード】
ドイツフォード車はTaunusの名がついています.手元にあるのはVikingのHOモデルです.
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左はTaunus G93A(1939-42),右はTaunus 12M(1962-66)です.
G93Aは米国フォードの同年式モデルをそのままダウンサイズしたデザインで幅1.49m,全長4.1mです.12MはちょうどCortinaと同じ時期につくられたモデルで車台は共通なのかもしれませんが,エンジンはV4,前輪駆動です.この12Mは見ていませんが,前衛的なスタイルになってからの17Mは町中でみかけることがありました.
 
【フランスのフォード】
個性的で魅力的なシトロエンやパナールといったフランス車のなかで一番目立たないのがフランス製のフォード車です.イギリスやドイツのフォード車が小型なのに対し,比較的大きい車を生産していたようでVedette(ヴデット,1948-54)は幅1.72m,全長4.67mでエンジンはV8です.
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Vedette (1954)の1/43モデルがあります.ミニカーのメーカー名が入っていないのですがixo製品と思われます.
フランスフォードの複雑なその後の経緯です,
フォードのフランス工場は1954年にFiat傘下のSimca(シムカ)に移管されました.VedetteはSimcaに引き継がれました.Simcaは1960年にChrysler(クライスラー)に買い取られました.さらにフランスのChrysler はPSA(プジョー・シトロエン)に買い取られ(1978),英国の伝統あるTalbot(タルボ)ブランドを復活(1978-87)させてその生産拠点となりました.そして現在はPeugeot(プジョー)の主力工場になっているそうです.
 
イギリスとドイツのフォードは1967年に統一され,その後車種も統合され,ヨーロッパ市場の拠点として現在に至っています.
 
ヨーロッパ型は模型を網羅しているわけではないので,断片的な話になってしまいました.これにて模型で綴るフォード車のお話しはひとまず終えることにいたします.


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模型で比べるフォード(9) 60年代,キットの盛衰 [car model]

Fordの乗用車は長らく単一車種でしたが,1955年のThunderbirdに続き,60年代には複数の車種が登場します.それが1960年のコンパクトカーFalconとフルサイズより一回り小さいIntermediateクラスとして1962年に分離したFairlaneです.またパーソナル/スポーツモデルのMustangのデビューは1964年です.フルサイズのシリーズはGalaxieとして1960年モデルで横長のラジエターグリルの中に4灯式ヘッドライトが収まるフラットなデザインになります.
 
【1961 Galaxie】
第11世代の1960-64モデルでホイルベースが3mを超えました.幅2m,全長5.4mです.'60モデルがAMTからでており,形が好きなのですが,手に入れていません.これは1/25 AMTの'61 Galaxieです.
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これは初期のプロモーションモデルからの派生とも思えるシンプルなキットで,エンジンはついていません.仮組してみました.
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'61から'63まではどれも丸いテールライトが特徴です.
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床下は一体モールド,バスタブ型インテリアを入れてタップねじで止めるだけの構造です.初期のモデルはこのようなものが多かったのですが,簡単に仮組ができるので好きです.また完成後は破損しにくいのも利点です.
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このキットはフルカスタムをつくるStyline kitのシリーズとして再リリースされています.
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大幅に車体を改造するためのパーツがたくさん入っています.
この時代になると人気があるのはライバルのシボレーインパラです.
 
【1965 Galaxie】
続いて第12世代となる1965-68年モデルです. AMTの1965 Galaxie Convertibleを1966年に組んだので説明書だけが残っています.
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その説明書がこれです.’65まではフェンダーラインが直線ですが,’66からコークボトルラインと呼ばれる盛り上がりが後部座席の脇に見られるようになります.67年モデルまで縦4灯式のスタイルが継続されました.
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Matchboxのポリスカー仕様のモデルがありました.
 
【比較】
ひととおり1/25モデルを年代順に取り上げたので,いくつかをピックアップして並べてみます.
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’28 Tudor Sedan, ’32 Coupe, ’40 Coupe, ’48 Coupe, ’57 Hardtop, ‘61Hardtopと並べてみました.どんどん大きくなっていくのがわかります.
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’61 Galaxieのサイズは幅2m,全長5.4mです.この後のフルサイズモデルですが,13世代となる1969-78モデルLTDでホイルベースは121in.(3.07m),全長5.69mと最大になります.大きなアメリカ車がデザインとして美しい時代は1960年代がピークです.後半にかけてヘッドライトが収納されるスタイルが流行りますが,70年代に入るとデザインは鈍重になり,さらに安全対策,環境対策によりサイズは縮小されていきます.
 
【プラキットの盛衰】
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これは1969年のAuto Worldの通販模型カタログに載っているAMTのトロフィーシリーズと呼ばれる旧車キット紹介ページの半分ですが,18台中2/3がフォード車です.車体の発展をみていくにはフォード車しかなかったわけです.
一方,新車の1/25 annual kitは1959年モデルから始まるのですが,フォードの他,GMやクライスラーも多様なモデルを出て一気に花開きます. AMTのannual kitが最も車種豊富だったのは1966年です.実車が一番魅力的だった時代ですね.AMTのannual kitリリースは1977年モデルが最後で,そのあとはプラモデル不況時代となるのです.’80以降のMustangなどのパーソナル/スポーツモデルを除いたフォードモデルはAMTの’89 Taurus,Lindbergの’96 Crown Victoria (Police car) などがありますが数は少ないです.
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Auto Worldの1969年型新車キットのMPCのページです.このころはAMTよりMPCが幅を利かせていました.このページには17モデル載っていますが,フォード車はMustang1台だけです.
 
【ウッディーはSUV?】
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米国フォードはセダンから撤退し,収益性の高いSUVやトラックに集中すると表明しています.ふと思ったのですが,かつてのウッディーワゴンはSUVの先駆けのようなものですよね.ロードスターからセダンへと主流のスタイルは変遷してきましたが,ウッディーやピックアップトラックの魅力を取り戻すということであればそれほどびっくりする方針転換ではないのかもしれません.
 
お付き合いいただいた模型で綴る米国フォード車の話はこれでひとまずお開きです.しかし,フォードの話題ついでにヨーロッパフォードについて語りたいことが少しあります.


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模型で比べるフォード(8) ’50-‘56 Fシリーズのピックアップトラック [car model]

それまで乗用車と同じシャーシに荷台を載せていた小型ピックアップは戦後の1948年に独立した車種となります.それがFシリーズで,模型で紹介するのはその中でも一番軽量な1/2トンのピックアップトラックです.
Wikiの分類に従うとFシリーズ第1世代(1948-52)と第2世代(1953-56)のモデルです.1957年からは箱型の近代的にスタイルに生まれ変わっています.1953年型はMidnight Pumpkinの名でタミヤがラジコンカーやミニ四駆を出しているのでなじみがあるかもしれません.
 
【1/43モデル】
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左が第1世代の1948年型F-1,右が第2世代の1953年型F-100です.どちらもRoad Signature(Yat Ming)のモデルです.
 
【1/25の3台】
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1/25キットです.上が1980年型F-1(Monogram,ただしRevell合併後の新しいキットで現在はRevell名),左下が1953年型F-100(AMT),右下が1956年型F-100(Revell)です.
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3台のボディを並べてみます.左から青いのが1950年型F-1(Revell/Monogram),ライトグレーの 1953年型F-100(AMT),そして赤い 1956年型F-100(Revell)です.‘53(グレー)と’56(赤)の違いですが,最終年度の’56はフロントウィンドウが立って,横に回り込んでいるのがわかります.
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50年代の乗用車はすでに箱型に進化していますが,トラックはフェンダーが飛び出した旧態依然のスタイルです.
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外寸は同じですが,キャビンが大きくなっていきます.
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大きな箱に入った’50 Revell/Monogramキットは新しい製品で組みやすいと思います.新しいパッケージはカスタムオプション付きになっています.
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AMTの’53は1964年に発売され,度々再販される名キットで,初版を組んでいます.Service Truckのオプションがあり,工具やボンベ類が入っているのがうれしいです.
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このようなカスタムフロント仕立てもいいです.
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赤の’56 Revellキットはモールドがちょっと古く難物です.ドアが開閉し,下回りは部品が細かく分かれています.一番の難題は湾曲したフロントガラスを外からはめる構造になっていることで,なんらかの工夫が必要です.その昔友人が苦労して組んだのを覚えています.
 
【新車と同時発売の1/48キット】
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さてこちらはなんと1955年が初版らしいRevell製品の復刻版で,スケールは1/48です.説明書にNew Ford Pickup Truckと書かれています.フロントグラスの形状から’56型なので,新車と同時発売のキットですよね.おどろきです.メッキパーツや窓ガラスのクリアパーツはありませんが,バイクや人形,さらに工事用のモルタルを撹拌するトレーまで入っています.
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味わいのあるモデルです.Oスケールのアクセサリとして使っています.
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下回りも結構細かくエンジンもついています.廃車体のイメージで組みましたが,ピカピカのカスタムカーに仕上げられた例もみかけます. 
 
【1/64ホットロッドモデル】
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このシリーズはホットロッドとしても人気があります.これはHot Wheel (1/64)の’56で,数々のバリエーションがあります.
 
【比較】
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1/25で変遷を見てみましょう.
左から’28 (Model A), ’34, ’36, ’50 (F-1), ’56 (F-100)です,
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’53(右中央のグレー)も加えて,手持ちの6台のピックアップトラックを並べました.
 
【おまけ:続くFシリーズ】
1957年からは箱型の近代的にスタイルとなったFシリーズは現在まで続いており,一台新型がありましたのでついでに.
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第13世代となる2015年型,F-150です.Greenlightの1/64モデルです.


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模型で比べるフォード(7) 1950年代 [car model]

プラキットを中心にフォード車の変遷を見てきているわけですが,50年代に入ると車種が増えてきます.それまでの米国フォードの乗用車はキャビン形状やグレードの違いだけで基本的に単一車種であったわけです.いままでたどってきた車種はWikipediaでフルサイズフォードとして扱われており,世代分類がされています.
幸いにも今まですべての世代を模型でカバーしていくことができました.
第1世代(1908-1927) Model T: (1)T型 
第2世代(1927-1931) Model A: (2)A型
第3世代(1932-1934): (3)’32年型
第4世代(1935-1936): (4)’34-‘36年型
第6世代(1941-1948),第7世代(1949-1951): (6)’41-‘49年型 戦時を経て側面が平らな箱型へ 
この世代分類に従い,今回は第8世代(1952-1954),第9世代(1955-1956),第10世代(1957-1959)を取り上げます.
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これが3世代にわたる1950年代フォードの1/25キットです.モデルチェンジがめまぐるしい時代が始まりました.
 
【1952-1954モデル 唯一我が家のフォード車)】
この世代の特徴としてフロントガラスが1枚になりました.またグレードがCrestline, Customline, Mainlineに分けられ,ハードトップ仕様がVictoriaと名付けられています.また1954年からエンジンがようやくフラットヘッドからOHVに替わりました.
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1953 Victoriaは比較的新しいLindbergのキットです.最近Convertible仕様がAMTから出ましたが,同じモールドではないかと思われます.模型の出来としてフロントのグラスエリアの形状が気に入らない(上部が降りすぎている)のですが,そんな細かいことが気になるのは我が家で1年乗った車だったからです.
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父と弟の3人でフォードの前にたっています.トリムでわかるように1954年型Crestline Victoriaです.1960年に家族で米国に滞在した折,乗っていたなつかしい車です.当時日本で乗っていれば高級車の部類だったかもしれませんが,車が必需品だった現地で手にした中古の実用車でした.モデルチェンジが目まぐるしく4灯式のフラットな車が登場しつつある時代,6年落ちの中古車はすでに古く感じられました.
 
【1955-1956モデル】
フロントガラスの開口部が横に広がりました.高級仕様はFairlaneと呼ばれ,2トーン塗装が加わりました.またフルサイズとは別にパーソナルクーペとしてThunderbirdが登場しています.
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AMTの1956年型キットです.1965年に発売した当初と同じ箱絵の復刻パッケージです.1967年に購入して組み立てました.
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当時緑系のツートーンで仕上げました.残してある当時の説明書は色鉛筆で着色してありました.前輪操舵,ドア開閉モデルです.
 
【1957-1959モデル 第10世代】
車体はさらに大きくなります.また後部をピックアップにしたRancheroが登場します.1958年モデルからは各社申し合わせたように前照灯が4灯になります. この'57年型は久しぶりにシボレーを抜いてトップセラーに返り咲いたとのことです.
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AMTの1957Fairlane 500のキットです.’56型キットに先駆け 1963年に発売されました.’56型と同じくAMTとしては珍しい前輪操舵でドアは開閉します. 
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1966年に組んだ当時の説明書です.Customのほかにパテ盛りで大幅に改造するStylizedのオプションが加わり,キットにはパテのチューブまで入っていましたが,すでにコチコチに固まっていて使えませんでした.
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この世代の最終は1959年型で,Matchboxのモデルがありました.1958年から4灯式になるのですが,'59年型でライバルのシボレーはグリルとヘッドライトが横一列に並ぶスタイルに生まれ変わったので,デザイン的には一歩遅れました.
 
【比較】
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左から’49, ’53, ’56, ’57, 2ドアモデルを並べました.
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‘57で車体が大きくなっているのがわかります.
 
【旧車キットの時代はここまで】
各世代を模型で比べてきましたが,ここまでのキットはいわゆる旧車キットでした.旧車キットは圧倒的にフルサイズフォードで占められています.AMT, Jo-Hanなどのプロモーションモデルメーカーがその派生品として新車モデルのキットを展開したのは1959年ごろからで,毎年のように実車の新モデルにあわせてつくられました.この新車キットの時代になってフルサイズフォードは数々のモデルに埋もれてしまい模型としては注目されなくなりました.
最後の60年代の話に移る前に50年代のピックアップトラックを次回取り上げます.


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模型で比べるフォード(6)’41-’49年型 戦時を経て側面が平らな箱型へ [car model]

【戦中型の1941年から48年まで】
1941年にモデルチェンジした後は第2次世界大戦に突入したため自動車メーカーは軍需工場となります.そのため1948年までの8年間は大規模なモデルチェンジが滞ります.この年代の模型は少ないのですが,比較的最近になりAMTとRevellからこの時代の始まりと終わりを担うウッディーワゴンが登場しました.またタミヤから米陸軍のスタッフカーが出ています.
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1/25モデルはAMTの’41 Woody (足回りがホットロッド仕様)とRevellの’48 Woodyです.手前の1/48モデルはタミヤのミリタリーキットU.S. Army Staff Carです.どこにもFordと書かれていませんが,1942年モデルです.
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AMTの’41年型(グレー)とRevellの’48年型(白)を比べるとほとんど同じボディだということがわかります.
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タミヤの’42年型です.’41では分散していたフロントグリルがこの時代から横に広がったデザインになったことが解ります. 地味な4ドアセダンはOスケールレイアウトにおいて1950年代前半までを演出するのに重宝すると思います.
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Woody wagonの比較です.‘28(A型),’41,’48を並べました.
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’48 woodyはHot Wheelsにもあります.これは通常のシリーズよりもはるかに精密な1/64モデルでエンジンも付いています.
 
【足回り一新,箱型になった1949年モデル】
ようやく戦後型の登場です.’49モデルのボディはshoeboxと呼ばれる側面に凹凸がない箱型に一新されました.セダンではノッチバック(3ボックス)とよばれるスタイルになります.外観だけではなくシャーシーも一新され,横置き板バネだったサスペンションが独立懸架に変わりました.エンジンはフラットヘッドのままです.
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AMTの1/25キットは2 door coupeです.これが市販仕様です.
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箱絵のトップはカスタムロッドです.このAMTのキットは初版が1962年に登場して以来今も復刻版が入手できます.
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すっきりとしたボディです.この車体は1952年型まで3年間続きます.
 
【比較】
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’40 (Sedan delivery), ’41 (Woody), ’48 (Woody), ’49 (Coupe)と並べてみました.フロントグリルが横に広がり,フェンダーとボンネットが一体化していく変化がわかります.
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クーペスタイルをAMTの1/25モデルで比較します.左から’25 (Model T), ’32, ’40, ‘49です.
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この四半世紀のあいだ,車体の変化には目を見張るものがあります.
 
次は50年代に入ります.


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模型で比べるフォード(5) '37-'40年型 流線形の時代' [car model]

1937年から1940年にかけてはフェンダーの曲線が強調され,ヘッドライトがフェンダーに埋め込まれました.その少し前,Chrysler Airflow(1934-37)という流線形の先駆けのようなモデルが登場し,流線形が流行った時代です.フォードとしてはグレードの多様化のため1938年にマーキュリーがリンカーンとの間を埋めるブランドとして登場しています.

 

【ダイキャストモデル】

まずは1/43モデルです.

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左が’37年形Cabriolet(この辺りからroadsterとは呼ばないようです)のホットロッド仕様でRoad Signatureの製品.右が’40年型Woody WagonでErtlの製品です.

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Hot Wheelでもたくさん出ていて左の2台は同じ’37 Custom Woody,右は’40 Woody Wagon.

 

【1937年型プラキット】

’37年型はなぜか1/25はなく,Monogramの1/24キットが多様なパッケージで出ています.ただし,どれも足回りはホットロッド仕様です.ヘッドライトカバーがフェンダーの曲面に合わせた変形になっているので前衛的な印象を受けます.

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これはペーパーモデルのドライヴインがついたセダンのキットです.

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1/24よりさらに大きいのではないかと思えるほどモデルのサイズが違います.

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さて一歩遅れたデザインとなるピックアップはRevellから1/25キットが出ています.まだヘッドライトがフェンダーから独立した旧式のスタイルです.キットは比較的新しいモールドでAMTに近い構造です.

 

【1940年型プラキット】

‘40年型は’32年型と同じように’60年代初頭からAMTで製品化されており,1/25では広く知られています.クーペ,セダン,パネルワゴンがあり,現在も継続的に再販されているロングランキットです.

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上は平べったい箱で再販された’40 Coupe,下は’40 Sedan Deliveryです.この’40のボディデザインは’39からですが,’40でヘッドライトがシールドビームになりました.

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’40 Sedan Deliveryと’40 Coupeのボディ比較です.クーペの方は初版を組んだことがあります.

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Monogramの1/24 Custom Pickupです.この年はピックアップのデザインが乗用車に追いついて同じデザインになっています.1/25キットと並べるとやはり大きいです.

 

【比較】

Monogramのキットはサイズが異なるので除外し,AMTのキットだけで車体比較をします.

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クーペボディは左から’32, ’34, ’36, ’40.年型.

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ピックアップボディは左から’28(A), ’34, 37年型です.

 

次は’41~’48を取り上げます.




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