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未完の箱モノ 16番プラバン車体 [鉄道模型その他]

フリーランスの16番トロリーライン”松ヶ崎電鉄”を展開していた当時,プロトタイプ物にも少し手をつけました。それらはブラスキットが中心でしたが,プラバン自作を始めたものもあります.

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1981年のことです.職場の同僚が一眼レフカメラを初めて買って撮影対象を開拓いたこともあり,ゴールデンウィークの帰省の折,途中下車で名鉄岐阜市内線,美濃町線の撮影に誘ったのです.美濃町線は路面電車が専用軌道を走るという,もっとも好きな情景が展開される路線でした.そして思わぬハプニングが!新関にたどり着く前に乗用車との接触事故を起こしたのです.幸い軽い接触だったのでけが人は出さずに済んだものの,しばらくは立ち往生.同行の同僚は鉄ではないので,これ以上待たせるわけにもいかず、引き返すことになり念願の終点にはたどり着けませんでした.したがって専用線を走る路面電車の風情は十分カメラに納めることはできませんでした。

さて,当日購入した岐阜市内線・美濃町線の一日乗車券ですが,これがすごいのです.美濃町線近代化記念ということで同線の運行ダイヤと全車両の側面がイラストとして描かれているのです.折り畳みステップのオリジナル600形が6輌,札幌から来た連接車870形が8編成,そして地味な路面電車590形が5両、全て描かれています.事故にあったとき乗っていたのは590形です.地味な車両とはいえ、典型的な路面電車スタイルは模型として融通がきくので,この切符の側面図を拡大してプラバンで製作を開始することになりました.正面は写真があるのでそれをもとにしました.

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まず切符のイラストを拡大し(左上),方眼紙に図面を起こします(右上)

そして0.5ミリプラバン2枚合わせの図面を作成し(左下),切り抜きを開始しました(右下).

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これがプラバンで,外板の窓とドアは切り取られていますが,残りは罫書のまま,放置されること30年以上経過してしまいました.屋根をどのようにつくるかを考えているうちに頓挫したということです.


さて,路面電車とは別に標準的な私鉄電車にも関心があったので,ブラスキットを少し組みましたが,プラバンでも挑戦しようと選んだのが一畑電気鉄道のオリジナル車輛です.16m級のデハ1,デハ20,そして荷物合造車のデハニ50です.

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参考にした資料や図面はいくつかありますが(左側),カラーブックス日本の私鉄,中国四国九州編の巻末にあったデハ20の図面は全体のバランスを掴むのに役立ちました(左下).方眼紙に3形式の図面をつくり(右上),プラバンにコピーを貼り付けて切り抜きを開始しました.

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特徴的な一面リベットだらけの感じを表現したかったので、プラバンでの初めての挑戦になりました。リベット打ち出しのため0.3ミリ厚プラバンを使っていますので、窓枠を含め何層かの裏打ちは必要なのですが、そちらはまだ準備しないまま、とりあえず外板だけで切り抜きを始めました。


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リベットは思いの外うまく打ち出せれています。しかし、こちらも全体構成を考えているうちに頓挫し,やはり30年以上が経過してしまいました。


次は車体自作した唯一の本線私鉄電車。京急1500形です。

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当時地元の模型同好会で活動しており、京急車両の模型展示を行うというので急遽製作に名乗りをあげました。車体はプラ板、屋根は木板の上にプラペーパーでカバー、空調機器は借りてきたダイキャストをレジンで型取りしたものです。

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前面は透明板をマスキングで塗装分けし、はめ入れています。期限があったのでなんとか駆け込みで完成させて展示に間に合わせました。しかし床下機器は未装備のままで、仕上げにもムラがある点が気になったまま、収納保管されることとなりました。

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そしてまだ増備の計画がありました。これはプラ板に図面を貼り付けたまま残っているものです。それまでの切り抜き用テンプレートは方眼紙で作り直していましたが、この京急1500形は鉄道ファンの図面のコピーをそのままプラ板に貼り付けていました。

 

 現在は16番の箱モノへの情熱は冷めてしまっているので,このままの状態で残されることになりそうです.今日ではスキャナーにかけた図面の拡大縮小は自由自在ですが,当時はコピー機と向き合いながら拡大縮小の失敗を重ねていた苦労を思い出します.

1/43ミニカーモデルの整理 [ミニカー]

Oナローゲージを始めるようになってレイアウトの情景用に1/43のミニカーモデルを集め始めました.コレクションのリストがあって1999年から始まって250台ほど記載されているのですが,漏れもあるのでこの際整理整頓してみることにしました.300台弱ぐらいかと思います.日本車では軽自動車,古い小型自動車,世界中の小型車,小型オフロード車,レジャーカー,ライトウェイトスポーツカー,ホットロッドなどを対象に集めてきました.情景に使う車にはウェザリングを施したりしてきましたが,ナローゲージのレイアウトには適さないモデルのほうが多いのが現状です.そして増えてきた結果,ケースやモデルがあちこちに散在して収納されることなり,希望の車種がすぐに出てこない状態になっていました.このたびケースのあるものはそれに収めて整理してみることにしました.

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これは整理中の写真です.いわゆるコレクターの方はケースなどをそのまま残されるようです.わたしのように情景用に使う場合はウェザリングを施したりするので,それらのケースは捨ててもよいかと考えていたのですが,最近のディテール豊富なモデルはフェンダーミラーやワイパーなど取れやすいものも多く,収納の際はケースが必要と考えて多くは残してありました.

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モデルに対応するケースを探し出すだけでも大変でしたが,もっとも煩わしいのがケースへの取り付けねじです.たいていのモデルはケースの下からねじ止めで固定できるようになっているのですが,ねじの種類,頭の形状(+-のほかに△),径,長さがまちまちであることです.同じメーカーでも統一性がありません.また,ねじはなくしやすいのでケースにテープで止めてあったのですが,紛失しているのも多く,間に合わせのものでなんとか対応しました.

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こうして対応する専用ケースに入れて大き目の箱に整理しました.

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専用ケースが残っていないものは小型展示棚に収めました.

これでとりあえずの片づけは終わりました.さてどうしましょう?これからリストを補充して車種ごとのレビューをまとめていこうかと考えています.完了すればまた展示を考えたいのですが,専用ケースを別に保管するというのはこれでまた面倒な話なんですよね.

ダイキャストミニカーはやはり手で触って転がしてみて情景を想像するような楽しみ方がいいのです.こどもがおもちゃを手で押しながら楽しむのと同じです.そう考えるとベース付で飾るのは整理上はいいのですが,なんか違和感があります.またベースをつけたところで透明カバーは別に保管することになりスペース的には片付かないんですね.そんなわけで最近集め始めた1/64モデルのほうが精神衛生上よいと思います(笑).ブリスターパックはあっさり捨てられますからね.YouTubeなどにみられる1/64コレクターの無邪気な楽しみ方を見ているとそう感じます.

Nの自作ストラクチャー プラバン作品など [Nスケール]

Nスケールの楽しみの一つはストラクチャーの製作で,西独製のプラキットをかなり集めました.車輛と違って細かいことは気にしなくていいのがストラクチャーのプラキットの良いところです.70年代前半に製作した松ヶ崎開発鉄道においてもキットを活用しましたが,自作も試みました.これらの一部は解体時に取り外して残してありました.

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駅向かいの食堂と手前の家屋が自作のものです.

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このco-op食堂はプラバンで製作しました.

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壁面は0.5ミリ厚のプラバンで組んでおり,窓枠は紙でアルミサッシュ風に銀色に塗装しています.内部にはプラ製品の椅子とテーブルが並べられています.壁面は0.5ミリ板1枚の角を合わせて接着しただけですが,窓枠や部屋の仕切りによる補強で,何とか壊れずに残っていました.これが完成したプラバン工作の最初のもので,記念となる作品です.


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こちらはいたってシンプルな木造家屋です.ストラクチャー用工作紙として発売されたものを使っており,壁面には板張りの横筋が入っています.屋根も瓦状のプレス加工がなされた工作紙です.雨どいまで紙で作っています.土台ごとレイアウトからはずしたので,台紙に接着されたくるま(バックマンのカマロ)ごと残っています.

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こちらはレイアウトとは別に製作した給水塔です.小屋や櫓は木材,紙,真鍮線,プラ片など,様々な部材でつくりました.櫓の筋交いは紙の切り抜きですがほとんど壊れていません.タンクは何かを芯にして紙を巻き付けています.梯子はプラキットの流用です.レイアウトには組み込まれることなく,単独作品として残してありました.

自作のストラクチャーで残っているのは以上です.

Nの小型蒸機 貴重なナロー用動力だった [Nスケール]

Nスケールの小型電機の話をしたので,続いては小型蒸機についてです.ただし,Nのレイアウトは電気鉄道だったので主力とはならず,のちにナローへの転用に向けて揃えてきたことになります.

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1970年代前半,小型蒸機はほとんどヨーロッパ製品で占められていました.

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その中で,最初に手にしたのはATLASのCタンクで,製造はユーゴスラビアとなっています.偶然店頭で見つけた機種であまり出回っていないものです.形のまとまりはいいのですが,走行性能が今一つでピストンロッドもシリンダーのスロットをすべるだけのシンプルなものです.集電ブラシを改良したりした後,しまいこんでいました.

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小型蒸機として入手しやすかったのはミニトリックスの入門用T3機です.鉄道模型趣味1974年5月号(311号)に赤井哲朗氏によるホワイトメタルキットを用いた軽便機関車の製作記事が載りました.その少しまえにDACHSストーリーというのが展開されていたのですが,事細かなストーリー展開やブラスモデルには当時それほど関心がなく,守備範疇外でした.ところがバリキットをはじめとする英国製メタルボディキットにNゲージに動力を組み合わせるこの記事にピンとくるものがありました.そこで早速バリキットを購入,その動力として購入したのがこのミニトリックス機です.まだナローゲージは試行段階だったのですが,小レイアウトの可能性を知るきっかけになりました.写真のミニトリックス機はその時のものではなく,あとから買ったものです.コネクティングロッドがないシンプルなものですが,走りはしっかりしています.

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ナロー蒸機の下回りとしてもうひとつ重宝されたのがアーノルトの80形です.しかし,当時京都ではアーノルトの入手はむずかしく,やっとユニバーサル模型に眠っていたセットものを見つけて入手しました.2台目となるバリキット機の動力になっていますが,写真は後から入手した80形の改良品です.ロッドまわりがプラで改良されていますが,コネクティングロッドはありません.バリキットはまだ予備があるのでそのために確保していたものです.

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バリキットとならんでコッペル似(Andrew Barclay)のダグラスの動力はアーノルトのBタンクが標準指定されていましたが,この製品も当時探し出すことができず,のちに確保したのが写真の2機です.右端のアーノルトカプラーが持ち上がっていますが,これは前進時に開放できるしかけが組み込まれているのです.ただし軽量な2軸機なので集電不良が起こりやすく,この機構が役に立つ頻繁な入替作業には向いていないようです.車輪径が小さいのでフランジの厚さが目立ちますが,模型としての魅力があります.

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これはずっと後に手にしたアーノルトの新しいT3形Cタンク.小型機がどんどん姿を消していくので,2台確保しました.バルブギアまわりが賑やかです.

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これはフライシュマンのBタンク.側面の銘板にはマッファイと書かれています.2機あったうちの一つは最近製作したSナロー機の下回りとなりました.

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バックマンのテンダー付きシフターとドックサイド機はおなじ動力で,古くはトミーバックマンのカタログにもありましたが,あまり出回っていませんでした.ドイツ製品と比較するとかなり品質が落ちますが,気軽に改造用として利用できそうなので,米国の通販から何度かまとめ買いしました.そして3機をナロー機に改装し,最初に公表したナローレイアウト”からくり鉱業”の主力として活躍してもらいました.予備機がたくさん残っていますが,ギア割れしているものが多く使えないのが残念です.

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最後に紹介するのがライフライクのCタンク.有井からも出していました.ライフライクはウォルサーズの傘下になり在庫切れ扱いですが,また再生産される可能性があります.動輪が黒染めされており,走りも合格点,ロッド周りもスライドバーを改良すれば結構使えます.今野さんが頒布した雨宮のCタンクなどに使われましたが,ホワイトメタルキットのジャネットの動力にも利用しています.


ナロー蒸機の下回りとして重宝したNの小型蒸機はどんどん姿を消しています.特にドイツの3ブランドであるミニトリックス,フライシュマン,アーノルトでは入門セットに欠かせない機種でしたが,現在はもう少し大きな機種に置き換わっており,単体品もカタログからは姿を消しています.ナロー製品が豊富にある今日,Nスケールロコをナローに転用することは少なくなっており,貴重な小型機はNスケールのまま楽しむほうがよさそうです.