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まずはつくらないSナロー? [Sナロー]

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 産業用で広く使われる2ftゲージを模型化する場合,既存スケールでゲージを変えるのが一般的です.HOの場合Zスケールの6.5ミリゲージが活用できます.Oスケールでは12.7ミリが一般的ですが,12ミリや13ミリゲージを使われる方もおられます.これらの2ftナローは一般的なHOやOスケールのパーツを利用し,走行系だけを変えています.
 さて,もう一つの方法は既存の模型ゲージを用いてスケールを変える方法です.2ftナローの場合は1/64,Sスケールがあります.ゲージとしては10.5ミリと9ミリの選択があり,10.5ミリはアメリカ型の伝統ですが,日本や欧州型では9ミリを採用するほうが都合がよいでしょう.いずれにせよ,下回りの流用に利便性があるとしても車体やアクセサリパーツに関しては既存の模型パーツとは別に考えていく必要があります.

 わたしはO-16.5ミリを中心にやっていますが,少し込み入った線路配置や情景の広いレイアウトがつくりたくなり,久しぶりにHO-9ミリを再開しました.キットや完成品はいいのですが,プラバンで単端をつくったあと,蒸機の車体自作の検討をはじめてみて,あまりにも小さくて技量がついていけないことを痛感しました.そこで禁断のSに注目したのです.といってもまずは“つくらないSナロー”の可能性についてです.

 かつてジュエフがエガーバーンとして出していたドコービル(現在は発売されていない)がありますが,3トン機としてみるとほぼ1/64です.また伝統的なエガーバーンのグマインダー内燃機がMinitrainSからでていますが,これも1/64相当.また最近MinitrainSから発売されたバグナル蒸機は妙にのっぽで他とのバランスが悪いとの声をききますが,調べてみるとバグナルのExcelsior機をほぼ1/64で再現したもの(図面はNG&IRM Review誌53号,105号に掲載)になっています.つまりこれらは既製品としての Sナローというわけです.

 このゆったりとした既製品を眺めているうちに,これなら自作の車輛を交えた2ftナローの世界が展開できるのではないかという希望が湧いてきました.そして何よりそのあと押しをしてくれるのが豊富な1/64ミニカーです.
 鉄道模型でシーナリーをつくるときに考えなければならないのがアクセサリやパーツの市販状況です.街並みを再現する場合は大変ですが,自然の風景はスケールフリーですし,鉱山などの産業施設はほとんど自作でなんとかなります.またオーバースケールなHO品を利用する手もあるでしょう,残るは車とフィギュアです.
 鉄道と違ってミニカーでは1/43がなぜか世界標準になっていて世界中の車が揃うのはうれしい限りですが,それよりも小さなスケールではどうでしょうか?伝統的にレイアウト関連のものが充実しているドイツでは1/87のミニカーが豊富にあります.このスケールではシャープなプラ成型が主体ですが,やはりドイツ車がほとんどです.また,ダイキャスト製だと塗装が厚くなり,シャープさに欠けるものが多くみられます.そうなると,ダイキャストミニカーが少し大きな1/64で存在するのもわかる気がします.
 スケールよりも箱の大きさを統一した玩具的なミニカーはマッチボックス,ホットウィール,トミカという流れで発展していきますが,スケールを統一したものとしてトミカリミテッドビンテージのような1/64が標準化しています.1/64と記してあっても結構いいかげんなものが米国ブランドにはありますが,日本車と米国車の旧車が揃う点では文句なしの展開であり,1/43ミニカーの価格の上昇を考えると値段が手ごろな点も魅力的です.すでにこれらを集めていたこともあり,車の供給は解決済みです.残るはフィギュアで,バテロコのようなオープンが動力車を扱う場合は検討が必要です.

 こうして外堀は埋められました.いよいよ動力車輛を自作してみることになりました.幸い9ミリの小型動力は充実しており,最近では低速走行を考慮したものも登場して頼もしい限りです.まずは手はじめにと,はこてつ動力でフリーランスの内燃機をつくりはじめました.
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