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ウェールズ・ナローゲージ探訪(6)もう一つのハイランド鉄道はクリッターの宝庫 その1 [鉄道巡り]

現地4日目(2017.7.23)に訪ねたのはウェルシュハイランド・ヘリテージ鉄道です.ウェルシュハイランド鉄道とは別の団体が運営しており,博物館型の鉄道でした.
【Welsh Highland Heritage Railway (ウェルシュハイランド・ヘリテージ鉄道WHHR), 597mmゲージ, 路線距離1.6km】
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この日Tremadogの宿を出発し, WHRとFRが接続するPorthmadog (ポースマドッグ)港の方向に歩く道半ばに標準軌カンブリア線のポースマドッグ駅があります.その道路隔てた向かい側から出発するのがウェルシュハイランド・ヘリテージ鉄道(WHHR)です.路線図を見るとWelsh Highland Railway (WHR)からカンブリア線の駅方向に分岐したように路線がありますがその総延長はわずか1.6kmです.40kmもあるWHRとは規模が違いますが,ややこしいことにこのヘリテージ鉄道を運営する団体の名前がWelsh Highland Railway Ltd.なのです.WHRがFfestiniog Railway(FR)の運営でガーラットを導入して旧来路線を含む40kmを観光鉄道として見事に復活させたのに対し,こちらは歴史的なハイランド鉄道を復興することを目的としているようで,体験型の博物館を構成しています.そして複雑な経緯からか,この二つの鉄道間の運行上の連携はありません.(それらのことはwikiのWelsh Highland_Railway_restorationの項目に詳しく書かれています.)
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▲こちらが出発駅への入口です.
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▲売店やカフェがある駅舎で切符を買いました.棚には鉄道模型,鉄道本,そして地ビールがならんでいます.
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▲駅に入るとカラフルに塗装された小さな貨車が並んでいて絵になります.
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▲タンク車は特に小さく,売店で売られていた地ビールの名前が入っていますが,中身は何だったのでしょうか?
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▲列車が到着する前に駅の端まで行ったところです.左は並行して走る標準軌のカンブリア線です.
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▲しばらくすると車庫から推進運転で列車がやってきました.
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▲やってきたのはWHRが開通時に導入したRussell.1906年Hunslet製の2-6-2型です.スクラップを逃れたものをかなりのコストをかけて復元した貴重な一台でピッカピカです.10:30始発のこの列車はPorthmadog駅を出発するとPen-y-Mountの終点で折り返し,帰路はGelert’s Farmで一旦下車し博物館を見学して戻ってくるというスケジュールです.
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▲車掌車に乗り込む犬も乗務員です.
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▲客車の中です.
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▲距離が短いので終点のPen-y-Mountにはすぐ到着します.乗務員は家族連れなどに信号機の仕組みなどを丁寧に説明したり,記念撮影に応じたりしていました.機関車を付け替えるとそのまま引き返します.
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▲戻りはGelert’s Farmで降ります.ここで博物館の見学がコースに組まれています.
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▲ここには子供連れも楽しめるようにミニ鉄道もあります.
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▲館内に入ってまず目につくのがPeckett1942年製の0-4-2.現在のジンバブエの鉱山で活躍ののち引き取られ,走らせていたのですが,現在はボイラーの修復待ちで静態展示されています.脇にあるのは小さな女の子が退屈しないための衣装セットです(笑)
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▲館内は鉱山鉄道に関わった車両がたくさん置かれています.子供が触って遊べるものもあります.
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▲こちらはHunsletの下回りです.1896年製で1952年まで使われていたものを再生するつもりだそうです.模型づくりの参考になります.
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▲クリッターの展示もたくさんありますが,これはその中の一台,Motorail Simplex 20HPです.
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▲博物館と接続して動態の車輛の車庫が続いています.この赤い蒸機はAndrew Barclay 1918年製の0-6-0,Gertrudeです.
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▲その車庫を外から眺めます.両側に駐泊しているのが現役の内燃機です.
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▲さて,その先にはヤードや修理庫が広がっています.車窓からクリッターや貨車が置かれているのが見えました.どれもじっくり見たいものばかりです.ロープの先は立ち入り禁止になっているので許可をもらって見せてもらうことにしました.(続く)


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ウェールズ・ナローゲージ探訪(5)フェスティニオグ鉄道その2 [鉄道巡り]

現地4日目(2017.7.23)の午後にはふたたびフェスティニオグ鉄道を訪ねて沿線を散策しました.
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▲現地3日目から2泊したのはPorthmadogの町はずれにあるTremadog(トレマドッグ)です.これはTremadogに入ったあたりです.少し距離がありましたが,スーツケースを転がしてたどり着きました.
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▲翌朝,現地4日目の宿の前の広場です.徒歩でWelsh Highland Heritage Railway(ハイランドヘリテージ鉄道,WHHR)を訪ねるのですが,そのレポートは次にして,午後にふたたびポースマドッグ港に向かいフェスティニオグ鉄道の沿線を歩いた様子をまとめてみました.ガーラットを擁するWelsh Highland Railwayはポースマドッグ港で接続するFfestiniog Railway(FR)の経営であることは述べましたが,車庫も共有でそれはFRのBoston Lodgeというところにあるようです.切符売り場で車庫の見学を尋ねたところ普段は非公開で予約が必要とのことでした.それほどの時間もないのでFRに乗って途中で下車し車庫の近くを散策してみることにしました.
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▲午後は2便あるのですが,13:35発の便が遅れて14:30分に出発しました.Merddin Emrysがけん引する列車のすぐ後ろには一等展望車がつながっています.
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▲スパイラルループの撮影をしたかったのですが,時間の関係で断念しました.そこで前日車窓から見えたMaenofferen Slate Quarry を見るために山間に入る前のMinfforddで下車しました.FRのMinffordd駅からの引き込み線は円弧を描くように見下ろしたところにあるこのスレート工場に回り込んでいます.この工場は現在も盛業中とのことです.建物の脇には古い内燃機などの車輛がちらっと見えるのですが,まわりは立ち入り禁止になっていたのでこれ以上は近づけませんでした.引き込み線の脇には標準軌のCambrian Coast線が走っており,FR線をアンダークロスしています.
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▲このMinfforddから村の中をしばらく散策しました.
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▲散策ののち到着したのが自社工場のBoston Lodgeです.今回は外から眺めるだけです.
FRとWHRの2路線の車輛(https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_Welsh_Highland_Railway_rolling_stock)を収容する大規模な車庫のようです. 2路線の直通運転も可能なようですがガーラット機などは重量の関係でFR内ではこの車庫まででFRの山間には入れないのではないかと推察します.
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▲こちらは行きの車窓から見えた車庫の様子です
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▲Boston Lodgeの車庫の先からは築堤が続いており,これを横断すると起点のPorthmadog Harbourです.線路際は歩けるようになっています.左が海側,右が沼地です.
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▲しばらく歩くとPorthmadog Harbourの駅が見えてきました.
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▲鉄道ばっかりみていますが,港はヨットハーバーになっており,海洋博物館もあります.
この日はこの地の鉄道の発展に尽くしたSpooner(スプーナー)一族の名にちなんだ駅内のカフェで地ビールとフィッシュアンドチップスの夕食をとり,バスでTremadogに戻り,もう一泊しました.


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ウェールズ・ナローゲージ探訪(4)フェスティニオグ鉄道その1 [鉄道巡り]

現地3日目(2017.7.22)の午後はPorthmadog(ポースマドッグ)からでているFfestiniog Railwayを往復しました.


【Ffestiniog Railway(フェスティニオグ鉄道,FR), 597mmゲージ, 路線距離21.7km 】

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Ffestiniog Railway(フェスティニオグ鉄道FR)はWHR(ウェルシュハイランド鉄道)の親会社でもあり,世界で最も古い現存する鉄道会社と言われています.1836年にスレート石の搬出用鉄道として登りは馬力,下りは重力による運行で創業し,1863年に蒸機が導入され,1869年にはすでに特徴的なフェアリー型(Fairlie)機関車が使用されています.これは中央の運転台を共通にして2台の機関車を接合した双頭形機関車です.スレート産業の衰退とともに1946年には一旦廃線となりますが,すぐに復興がはじまり,1955年に再開,1982年にほぼ現在の路線まで再開されています.現在の路線は港のあるPorthmadog HarbourからBlaenau Ffestiniog(ブラウナウ・フェスティニオグ)までの21.7㎞を1時間10分かけて走りますが,Blaenau Ffestiniogで標準軌のConwy Valley(コンウィヴァレー)線と接続しています.登った先が本線と接続しているのも不思議な感じです.なお,この鉄道は旅行会社を運営しており,このあたりの観光事業の中心になっているようです.

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▲昼食をとり,13:35発の列車に乗り込みます.牽引するのは0-4-4-0フェアリー型のEarl of Merioneth IIで1972年に先代の部品の一部を活用して自社工場で組み立てられたものです.

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▲午前中にのったWHRのガーラットなどを見送りながら出発です.

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▲乗り込んだ車内の様子.賑わっています.

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▲駅をでると潟にそった築堤の上をしばらく走ります.潟の反対側はこのような沼地の風景が広がっています.

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▲対向でやってきたのは同じく双頭フェアリー型のMerddin Emrysです.1879年の自社工場製で修復されながら使われているのは驚きです.

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▲交換中の駅です.

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▲途中のDduallt付近に一か所勾配緩和のためのスパイラルループがあります.ループ下の待避線に貨物列車がとまっていました. 

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▲終着駅のBlaenau Ffestiniogに到着,Arriva Trains Walesが運行している標準軌のConwy Valley(コンウィヴァレー)線がつながっています.このあたりにはスレート鉱山跡の体験施設がありますが,今回はそのまま折り返すことにします.

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▲給水作業を済ませて折り返します.

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▲帰路, Ddualltのスパイラルループから貨物列車が待避していたところを見下ろします.

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▲沿線の風景です.

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▲途中のすれ違いです.隣とはかなり接近しています.

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▲Porthmadog Harbourに戻ってきました.それにしてもこの機関車はインサイドフレームで車輪径が大きいためシリンダーが中央に寄り過ぎのようにも見えて狭軌感が増します.

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▲少しあとにWHRの列車も到着したのでホーム両脇にFRのフェアリーとWHRのガーラットが並びました.


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ウェールズ・ナローゲージ探訪(3)ガーラット型蒸機でポースマドッグへ [鉄道巡り]

現地3日目(2017.7.22)は宿泊しているCaernarfon(カーナーヴォン)の町から出発するWelsh Highland Railwayに乗ってPorthmadog(ポースマドッグ)に移動しました.移動手段としてナローゲージに乗るのはここだけでした.
【Welsh Highland Railway(ウェルシュハイランド鉄道,WHR), 597mmゲージ, 路線距離41.4km 】
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Caernarfonの町は標準軌の鉄道がないので,このナロー路線が唯一の鉄道とのつながりとなります.Welsh Highland Railwayは1923年にDinas,Porthmadog間の運行が始まりましたが,経営は思わしくなく現在の親会社であるFfestiniog Railway(フェスティニオグ鉄道)の傘下となったものの1936年に運休となり,その後廃線となりました.60年代に入り復興事業が開始されたものの様々な問題に直面し,ようやく1997になって観光鉄道として復帰しました. DinasからCaernarfonまでの区間は標準軌の鉄道跡を利用して現在の路線であるCaernarfon- Porthmadog間が開通したのは2011年とのことです.この鉄道は終点のPorthmadog Harbour(ポースマドッグ港)でFfestiniog Railwayと接続しており,その少し手前でWelsh Highland Heritage Railwayと接続しています.
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▲Caernarfonの町はずれにある始発駅です.鉄道が運営するショップが斜め向かいにあり,そこで切符を買い求めて10時始発の列車を待ちます.ぼちぼちと乗客が集まってきました. 
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▲そしてやってきたのがGarratt(ガーラット)型蒸気機関車です.早速進行方向への付け替えが始まります.この機関車は運転席とボイラーがふつうの蒸機に近い形態で中央に置かれ,3軸の動輪からなる走行装置が両側にそれぞれ連接された独自の構成になっています.やってきたのは143号,Beyer Peacock製で南アフリカに向けて出荷したG16クラスの一台です.車体は大きく,レールもしっかりしているので597㎜ゲージが一層狭く見えます.
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▲給水中です.
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▲一部の一等車をのぞき,あとは自由席,オープンの車輛にのって出発です.
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▲Dinasの駅で廃車のボイラーを見つけました
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▲のどかな風景が広がります.カメラを構える人もいますが,多くの乗客はのんびりと旅を楽しんでいます.ビールやワインのワゴン販売もあります.
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▲客車と比べても大きな蒸機です.
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▲Beddgelertで列車交換がありました.対抗列車もガーラットの編成です.
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▲Porthmadogに近づきました.
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▲道路を横断して終点のPorthmadog Harbourに進入するところです(翌日撮影).
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▲2時間ほどかけて12時に終点に到着しました.このPorthmadog Harbourの駅は接続するFestiniog Railwayと共通です.
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▲大きくてホーム上から全体を撮影するのに苦労します.(2枚は翌日の撮影)
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▲客車のステップには現業のナローゲージメーカーであるAlan Keefの名が刻まれています.
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▲駅にはカフェがあり,一角に鉄道模型のコーナーがありました.PECO, Minitrains, Bachmann, Dundasなどのナローゲージ製品に混じってKATOのポケットライン動力もならべられていました.他には書籍なども充実していました.
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▲このあと昼食をとってFfestiniog Railwayに乗るわけですが,戻ってくると駅にもう一台の黒いガーラット機がきていましたので,それを先にあげておきます.同じく南アメリカから戻ってきた87号機です.同鉄道の4両目となるガーラットで他の機種と異なり,こちらは1936年ベルギーのCockerill製です.


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ウェールズ・ナローゲージ探訪(2)スランベリス [鉄道巡り]

現地到着2日目は宿泊しているCaernarfon(カーナーヴォン)からLlanberis(スランベリス)に向かいました.バスを使って30分ほどで到着.二つの鉄道とスレート博物館を訪問,そして周辺散策です.

【Snowdon Mountain Railway(スノードン登山鉄道,SMR), 800mmゲージ, 路線距離7km 】

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 イギリス唯一のアプト式のラック式鉄道であるSnowdon Mountain Railwayをまず訪れると天候不順で途中までしか運行していない様子です. 9時半発の切符を買って乗り込んだものの悪天候で直前になり全面運休となりました.そんなわけで残念ながら乗車レポートはありません.

ウェールズ観光では一番よく知られている鉄道で,1896年に開業しています.方式や蒸気機関車は登山鉄道王国であるスイスから輸入されたものを使っている,つまりイギリスらしくない鉄道なのです.したがってウェールズらしい鉄道を楽しむために,この鉄道の訪問は早々にすませてしまおうと最初に入れたスケジュールが仇になってしまいました.この残念な知らせを早速日本にいれたところ,なんと義父母が1993年にアイルランドとウェールズをめぐるツアーでこの鉄道に乗車していたことが判明し,切符も見つかったとのことでした.ツアーに組み込まれるほど知られているので,この鉄道は予約が必要で,しかも帰りも同じ列車で戻ることが指定されています.また,天候がよければ朝申し込みをしても当日乗れる保証はないとのことでした.湖を見渡す風景はすばらしいので,是非もう一度訪れてハイキングを兼ねてゆっくりと走行シーンなどを撮りたいとおもいます.雨の中の始発駅での情景をあげておきます.

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▲蒸機の始発列車が発車駅にやってきました.

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▲しかし残念なことに悪天候で運行中止に


【Llanberis Lake Railway(スランベリス湖畔鉄道LLR), 597mmゲージ, 路線距離4km】

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スノードン山鉄道の始発駅の道路を隔てた反対側のPadarn (パダーン)湖にそってLlanberis Lake Railwayが走っています.ここの切符売り場でThe Great Little Trains of Walesを巡るための割引カードを購入しました.

この鉄道は1961年に廃線となったスレート石搬出用の4ftゲージPadarn Railwayの路線跡を使い1971年に観光鉄道として誕生したもので,坑内のゲージは578㎜ゲージだったにもかかわらず近隣のナローゲージに合わせてか597㎜ゲージが採用されています.それにしても変則的なゲージです.

列車はLLanberisの駅を出ると湖畔に沿って終点のPenllynで折り返し,45分後にGilfach Dduでしばらく停車して戻るという運行パターンで,訪れた日は5往復していました.使用している機関車はHunsletの小型機ですが,客車の両数はけっこう多く,よくひっぱるなという印象でした.雨天で湖畔の景色は今一つだったのですが,Gilfach Ddu はPadarnの公園地帯の中心でスレート博物館に隣接しており,あとの列車で戻ることにしてこのあたりをゆっくり散策しました.あいにくの天気で,この始発列車の乗客はわずかでした.

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▲LLanberisの駅で11:10発の始発を待ちます.手前の貨車は花壇になっています.

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▲車庫を出発した編成が駅に向かってきました.霞んでいますが石切り場跡が背景に見えます.

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▲機関車を先頭に付け替えるために連結器をはずしているところです.当日活躍していたのは現地Dinorwic鉱山で活躍した1922年製のHunslet機で,愛称は”Dolbadarn”

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▲給水中のDolbadarn

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▲Gilfach Dduの駅の脇にインクラインの一つでしょうか,スレートワゴンのケーブルカーがありました.ワゴンがケーブルにつながれた単純な構造です.稼働していないようですが,立ち入り禁止とも書いてありません.天気が良く,時間があれば上まで散策したいところです.

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▲ダイビングスクールの建物の脇にあるトンネルをくぐるとVivian採石場跡がありました.石切り場の底は池になっており,神秘的な情景がひろがっています.この池はダイビングの練習に使われているようです.

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▲背景に石切り場跡がみえます.

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▲鉱車が宙づりになっており,何ともいえない良い雰囲気です.

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▲LLRの修理庫がある建物がNational Slate Museumです.左側がLLRの修理工場になっています.

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▲修理庫の前に佇むのは1961年製Ruston Hornsbyの内燃機”Llanelli”

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▲1889年製Hunsletの”Elidir”は点検中.手前にスパナーが転がっています.Dinorwic鉱山のオリジナル仕様でAlice Classと呼ばれ,ヴァーティカルエンジンの後を継いだ最も古い機種です.美しく手入れされています.

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▲スレート博物館の中庭には石切り場で使われた貨車やクレーンが置かれています.

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▲スレート博物館の内部はいくつかに分かれていてどの部屋も見ごたえ十分.

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▲館内の動力源は巨大な水車です

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▲1905年製のHunslet機”Una”は博物館内で静態展示.

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▲鍛冶場は見ごたえ十分です.この国立博物館は入場無料です.社会見学のような若い人もたくさんきていました.

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▲博物館脇の道路をLlanberisに戻る列車が横断中

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▲許可をもらってLLRの修理工場を見学しました.1952年製Ruston Hornsbyの内燃機”Twll Coed”を修理中

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▲博物館の見学を終えて駅の近くのインクラインへ,スレートワゴンを載せて運ぶケーブルカーです.V2 Inclineと呼ばれ1875年から30年代初頭まで使われていたようで,きれいに動態保存されています.

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▲インクラインのふもとから見下ろすと帰りの列車がやってきました. 

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▲夕方までにはCaernarfonに戻り,世界遺産にも登録されているお城を見学しました.

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あるものはつくらない? モデリング・クラフト・アート [鉄道模型その他]

夏の鉄道模型コンベンションのあとの宴会で,調子にのって鉄道模型にはモデリング,クラフト,アートの三つの方向性があるなどとぶちまけてしまいました.これらの三つの言葉には幅広い意味や使われ方があるので,言葉の定義をするつもりはありません.以下の方向性を意味するキーワードとして大雑把に受け取ってもらえればうれしいです.日本語にすれば,模型,工作,芸術の関連ということになります.

【モデリング/模型趣味】

よくモデラー同士の励ましの言葉として“ないものは作れ”というのがありますが,裏返せば“あるものは作らない”というのがモデリング趣味の本質ではないかと思います.わたしは子供のころからプラモデルに親しんできました.しかし,模型工作を経験した大人たちからは随分とバカにされたのを思い出します.“設計図に基づいて木を削って作り上げてこそ模型工作”であり,ばらばらに成型されたものを組み上げるだけで何が工作なのか,というわけです.確かに子供のころは塗装するすべもなく,バリとりと接着剤がはみ出ないようにていねいに組むこと以外,特段にスキルを発揮するものでもなかったので,この言葉に対しては反論する余地がありませんでした.つまり,模型趣味というのは工作趣味とはちょっと違うのだということをこの時思い知らされたのです.

さて鉄道模型です.鉄道模型(ここでは車輛模型のこと)にはスクラッチ(手作り)を目指したい側面がかなりあります.しかし,これはたまたま古い鉄道車輌が3次元的造形ではなく平板の曲げ加工であることから作りやすいということがあるからだと思います.一方で優れたキットが増えてくればなるべくこれらを使って,必要ならさらに手を加えるというのが多くの楽しみ方になってきます.また,部品の活用ということになると情報収集も必要となります.そしてキットやパーツが増えていくと,あえて手作りという領域はどんどん狭められていき,工作こそモデリングの本質だと考える人は新たに題材を探すかフリーランスという方向に向かうことになります.ナローゲージモデルはその受け皿の一つであると言えるでしょう.しかしさらに3Dプリント,レーザーカットという道具が活用されていくのはモデリング趣味の宿命であり,3Dプリントとなると工作趣味というより設計趣味ということになるでしょう.

【クラフト・工作】

何年か前に“親子で楽しめる鉄道模型工作教室”を開催してくれないかと頼まれたことがありました.一見簡単にできそうですが,はたと考えました.工作とは何か? Nゲージの存在も十分知っている目の肥えた子供たちがペーパークラフトで満足するとは到底思えません.ペーパークラフトを楽しもうなどと考えるのはむしろ大人の方です.こうなるとNゲージの基本セットの活用などを念頭に置く必要が出てきて費用も派生しますが,どこに工作すべきところがあるのかと考えてしまいます.それでこの件は自分としては対応できないので断ったのですが,翌年工作にちなむものを是非と頼まれ,考えた末”ミニチュアハウスをつくる“という3回にわけた大人向けの公開講座をやることにしたのです.

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これはOスケールの小さな家を発泡スチレンシートでつくり,樹木のあるジオラマにしたてるというものです.型紙と素材を用意し,いくつかの基本プランの中から好きなものを選んで製作してもらうもので15名ほどの受講者がいました.この内容については別の機会に譲ることにしますが,ここで考えたのはクラフト教室的なアプローチとは何かということです.ご存知のようにドールハウスという分野があります.もちろん様々なアプローチがありますが,多くの場合,手作りを楽しむもので,その素材は一般的な材料である木材,紙,布,粘土を活用することになります.つまり,果物を盛ったお皿であれば皿と果物の成型パーツを買ってくるのではなく粘土等で作るわけです.このような”素材を活用する“方向性をここではクラフトと呼ぶことにします.例えば鉄道模型で欧米風の家を作りたければ窓枠にグラントラインのパーツを使えばOKなわけですが,クラフト(工作)となればそうはいかず自作の対象となります.窓枠の工作は結構難しいので,クラフト紙に窓枠をプリントしたものを配布し,切り抜いてもらうことにしました.建物に添える樹木も鉄道模型的には簡単にウッドランドシーニックスの製品で済ませたいところですが,クラフトとしては納得いかないでしょう.そこで100円ショップの箒をつぶしてそれを造花用のクラフトテープで巻いて幹をつくる方法を考案しました.しかし葉の部分を手っ取り早く実感的にといってもアイデアが浮かばす,この講座では唯一鉄道模型用品であるウッドランドシーニックス(KATO扱い)のフォリッジを小分けして配布することにしたのです.このようにクラフト趣味は一般流通している素材をいかに活用するかが課題であり,モデリングとは異なる傾向の趣味だということを再認識しました.最近では鉄道模型のイベントで,カルチャースクール系の人がクラフト指向で参加されており,今までの鉄道模型趣味とは模型製作のアプローチが異なっている点が興味深いです.

【アート/芸術作品】

アートについてはあえてここで語ることはないと思います.いずれにせよ,何をどのように表現したいかが主張できている作品はアートといえるので,鉄道模型の作品がアートであることは間違いありません.よく“ロストワックスパーツてんこ盛りはいかがなものか?”などと言われますが,これは鉄道模型においてはディテール追及がすべてではなく,模型として表現したいものを取捨選択することが重要である,ということを表す言葉だと思います.

もう一つ大事なことは,鉄道模型趣味はアートとしてすぐれている作品を残すことが目標ではないということです.つまり鉄道模型は作って,触って,走らせてなんぼという世界であって,最終的な作品としての価値は二の次だと思うからです.



以上,当たり前のことを振り返ったに過ぎませんが,鉄道模型というのはテクノロジーとともに進化する宿命にあるものの,やはり工作が本質にあることを忘れずに,ディテールがすべてではなくバランスよく作り上げることを目指す,というモデリング,クラフト,アートの3要素を合わせ持つ楽しみだということが言えそうです.

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手帳について [文具]

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 書くことは得意ではないので,日記を綴っても長続きはしませんでした.しかし,日々の出来事を記録しておこうと,予定だけでなく起こったことも含めて項目を手帳に記載するという習慣は身につけてきました.中学,高校でも生徒手帳があったと思いますが,ずっと残っているのは大学に入った年の4月始まりの手帳,1969年からです.それから48年になります.

Campus Diary 1969~】


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 学部と修士課程とは大学が変わりましたが,6年間は大学生協で売られていたCampus Diaryを使いました.記載が抜けているところもありますが,学事や部活動のほか,読書歴,模型歴,家族の様子などを記載しています.手帳のスタイルは見開き左側が1週間の予定表,右側が自由記載で,読書や購入したものなどは右側の自由欄に記載してあります.たとえば19735月最後の週には読書として“時間の習俗”,“数学100の発見”,手に入れたレコードがHerbie HancockCrossings,バイオリンの弓の張替え,PECOの線路を買ったことなどが記載されています.3年生の頃には麻雀牌の記号もありました(笑).

【能率手帳1975~】


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 1975年に就職しましたが,この習慣は継続しました.1977年から1983年は能率手帳の標準版を使っていました.ただし企業からの物も使っているのでサイズは統一されていません.

【薄型を使う1984~】


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 ところが1984年から薄型の手帳に代わっています.年によってそのスタイルが違いますが,見開き2週のもの,見開き1か月の升目カレンダーのようなものを使っています.この時期,仕事でも別のスケジュールノートを使い始め,趣味は別の記録帳という風に複数の記録帳が使われ始め,手帳はなるべくスリムにということになったのだと思います.1985年の8月には上田交通,松本電鉄を回ったことと,模型では岳南モハの雨どいをはんだ付け,Blackpool Tramのプラモデル組立,Vollmercity house組立,そして横須賀の模型同好会の運転会に路面組立レイアウトを持ち込んだことなどが記録されていました.

【システム手帳,マック出力,と混迷1987~】


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 1987年から89年にかけては手帳ポリシーが混乱した時期です(笑).この時期には電子手帳が登場していますが,紙の出力が取れない時代でしたので,興味はありませんでした.しかしApple Macintoshを使い始めて,書き物の電子化を進めた時期でもありました.そしてこのころシステム手帳のブームが起こりました.この中で様々な試行錯誤がありました.まずバイブルサイズのシステム手帳ブームですが,リフィル専門の雑誌がでてきて,コピーして使える型紙などが登場したことがあり,利用してみました.そしてMacのコミュニティからはプリント出力して使うリフィルが登場,さらにHyper Cardが登場すると,このスケジュール帳の画面を出力して使うということまで試すことになりました.まだ,PCのデータを持ち歩ける時代ではなかったのでこんなことまでしていたのです.また,この時期1年間,米国に滞在していましたので,その間は米国製のシステム手帳を使いました.

【手帳スタイル模索続く1990~】


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 バイブルサイズのシステム手帳はポケットに入れて持ち歩くには大きすぎ,日々の記録はばらして整理する必要もないので,ブームが去ったあと,再び閉じた手帳にもどりました.ただし,そのスタイルは勤務先が支給したものや買ったものを使うなど,毎年変えてみることにしていました.また手帳の市場も大きくかわり,能率手帳だけでも選ぶのに迷うほど様々な仕様が登場した時期でもありました.そして1999年にはポケットにも入るミニシステム手帳を使っています.この年は職場が大学にかわった時で,年単位から年度単位に切り替えるために増備できるスタイルにしてみたかったのだと思います

A6サイズを試し,色分け記載へ2000~】


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 ミニシステム手帳を使ったのは1年だけで,年始まりの綴じた手帳にもどりました.大学の行事は4月始まりの年度単位ですので,場合によっては2年分持ち歩くようにしました.そして初めてA6サイズを使ってみました.A6サイズは他のA判書類をはさんで使う場合の整合性という点でずっと注目していました.ポケットに入れにくいのでそれまでは女性向きの商品が多かったのですが,市場の多様化で種類が増えてきました.ただ,個人的にはサイズが定まらずスリム型を使った年もあります.

そして2003年から手帳の使い方を少し工夫しました.それは大学の職場で講義や研究などの個人的な作業と役職にともなう公務等が混乱しないように見やすくする必要がでてきたからです.そこで多色ボールペンをつかい,赤は公務やマネージメント,青は研究室,教育・研究業務,緑はプライベートと色分けを行い,見直しの際すぐに必要な項目が探し出せるようになりました.

A6判を継続,10大イベント記載2007~】


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 2007年からサイズはA6判に戻して現在まで継続中です.主に使っているのは無印良品の見開き1週間のフォーマットですが,特に右側ページが方眼になっており,巻末には余計な項目がないので使いやすいです.過去のものはカバーをはずしています.

また,この年から新しい試みを始めました.それは年末にゼミの学生達と一年を振り返り,自分にとっての重要な出来事をキーワードとして10項目あげてもらうことです.そしてそれを手帳の最後に記載するようにしました.こうして手帳の最後のページをあけるとその1年にどんなことがあったか一瞬にして分かるようになっています.

現在,手帳スタイルはそのまま継続していますが,ひとつだけ,色分け記載が変わりました.昨年3月で定年となり,研究室を閉じましたので,公務がなくなりました.そこで家族にかかわることと,趣味・教養を分離し,家族・雑事,趣味・教養,教育・研究の3色分けとなっています.一部マスクしましたが,写真下は手帳に記載した昨年の10大ニュースです.

【手帳の電子化について】

 過去の活動やイベントを振り返るとき,箱一つに収まる蓄積された手帳には重宝します.そこで学生達にも勧めてきましたが,今日ではスマホでスケジュール管理する人が多いでしょう.ここに終わったことも項目として記録すれば,クラウドサービスでいつどこからでもアクセスできる利点があります.紙の手帳は失くすとそれっきりなので電子化は魅力的ですが,サービスにはプロバイダー移行や仕様変更が必ずあるので,アプリへの記載はまだためらっている状況です.手帳をスキャンし,OCRにかけて保存すれば検索にも便利なはずですが,そこまで時間を割く余裕もないので,当面はこの手帳の習慣を続けていくつもりです,


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国際鉄道模型コンベンション Narrow Gauge Junctionの出展 [鉄道模型その他]

8月18日から三日間開催された恒例の国際鉄道模型コンベンション(通称JAM)ですが,今回もNarrow Gauge Junction(NGJ)として出展しました.NGJの展示は個別作品が中心です.主な作品はマイクロレイアウトとなるため,例年コの字型に配列展示しています.持ち寄り作品もあるため毎日少しずる展示内容がかわります.

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こちらは中央部分,今年の車輛作品のテーマは「箱モノ気動車・電車集合!」です.最近トミーテックから1/80ナローゲージの猫屋線シリーズが発売されたこともあり,このテーマとなりました.1/87の作品も多数集まりましたが,日々の入れ替わりがあり,まとまった写真がないので,ここではレイアウト作品,その中でも新作を中心に紹介します.

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まず右ウィングから.右側は谷川さんの作品群.右端にあるのはメカ的な制御,その隣はマイコン制御,とそれぞれに趣向を変えて運行に仕掛けを盛り込んだ作品です.奥には地鉄宮下さんの意外なアメリカンナロージオラマや小ループをまわる土口木寸(ねこ)さんの完全手作り箱型機関車(未塗装)が見えます.

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こちらは”不器用な淳”さん(右)とリベットおじさん(左奥のタワー型)らのマイクロな作品群です.飲み屋でも走らせられるサイズと可搬性を実現しています.

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中央右の一角を占めるのはHOn3のアメリカンナローの世界,木曽モジュールを中心に活躍するU太さんの橋梁セクションとそれを囲む位置に置かれたKさんのアメリカンOナロー作品の展示台です.

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U太さんのHOn3レイアウトはエンドレスループを構成しており,この右側の部分と左側の部分が新たにシーナリーセクションとして加わりました.発泡スチロールボードをベースに極力軽量化された分割式レイアウトです.

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こちらは左ウィング部分でマイクロレイアウトが並びます.手前クレーンのある超小型運転盤とともに並ぶのは日出生交通さんのHO-6.5ミリレイアウト,超低速で平面交差のある線路をシャトル運転します.その奥に並ぶのは小型内燃機をスクラッチで製作されているozuさんのOスケールの運転盤でゲージは12.7ミリ,10.5ミリなどに対応しています.

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こちらは桜山軽便さんの新作Oスケールループ線.枯れた情景を見事に演出されています.

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こちらは最終日に持ち込まれた栂森鉄道さんの連作になるカバン線の新作で,工具箱にすっぽり収まります.見慣れた線路配置ですが,見事な作りこみです.

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akinoriさんの新作はウッドデッキテラスを中心としたループ線.デッキはプラ製で,小品としての仕上げがきれいです.

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真鍮キットを精力的に仕上がているkumaさんは父親との合作で屋久島をイメージした作品.特に樹木が実感的です.

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最後に自分の作品を2点.これは例年スーツケースに収めて搬入しているOナローのトラックモジュールのシリーズ.今年はなべトロの転倒動作をS字の自動往復運転で実現しました.鉱石の積み下ろしまでは自動化できていませんが,なべトロ6輌編成が荷下ろしする動作は終日支障もなく実行できました.

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こちらは最近始めたS-9ミリの運転盤です.シーナリー以外は載せるだけですので,時折HO-9ミリの運転盤として活用しました.A2判2枚からなるベースよりも手前にグラスマットがせり出る前垂れ式にして,写真撮影にも使える台にしてみました.


全部は網羅できていませんがこれがひととおりのレイアウト関連の展示作品の紹介です.

ナローゲージャーの多くは10月1日に開催予定の軽便鉄道模型祭に向けて準備中です.このJAMでの展示は,一般の方々や標準ゲージャーにナローの魅力を知ってもらおうという意図で企画していますので,ここでは紹介していない人気の高い旧作もたくさん展示されました.その役割は果たせたのではないかと思います.





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ウェールズ・ナローゲージ探訪(1)旅の概要 [鉄道巡り]

イギリスのウェールズにあるナローゲージ鉄道を回ってきました.海外の鉄道といえば今まで仕事や家族旅行のついででしたが,今回はじめて鉄道探訪だけのために出かけてきました.アメリカは滞在経験があるものの,イギリスは今まで空港を経由しただけで一度も訪ねたことはありません.ネットの旅行サイトを使って12日間の一人旅行を計画しました.移動手段として鉄道とバスを利用することにしました.

ナローゲージの保存鉄道が数多くあるイギリスですが,ウェールズでは11か所の鉄道がThe Great Little Trains of Walesという共同キャンペーンを張っています.夏場はほぼ毎日運行しているので旅行者には好都合です.

そこでこれらの鉄道を巡ることにしました.Wikiのサイトもあるので鉄道の概要や歴史も調べておくことができます.以下に示すのはキャンペーン冊子の地図を利用して訪れたところ,10か所をハイライトしたものです.

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ウェールズ地方の標識は英語とウェールズ語の併記になっています.地名も読みにくいものがあるので,なるべく原語表記としました.

【初日】

朝の羽田発直行便で現地時間昼前にHeathrow空港に到着しました.Euston駅からWalesのBangor(バンガー)までVirgin Trainsの列車で3時間と少しかかります.Bangorに着いたのは7時過ぎで,十分明るい時間でしたが,駅業務はとっくに終了しており,降りた客が散っていくと,駅前に独り取り残されました.なんとかバス停を探し当てて,古城が有名な港町のCaernarfon(カーナーヴォン)へ向かいました.ここで2泊します.

【2日目】

朝からあいにくの雨です.Llanberis(スランベリス)行きのバスにのり9時前に到着.イギリス唯一のラック式鉄道Snowdon Mountain Railway (SMR, 800mm, 7km)を訪れると天候不順で途中までしか運行していない様子です.

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切符を買って乗り込んだものの出発直前に全面運休となり,本日は回復の見込みはないとのこと.ちょっと先行きが心配なスタートとなりました.

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道路を隔てた反対側の湖にそってLlanberis Lake Railway (LLR, 597mm, 4km)が走っています.気を取り直してそちらに向かいました.また,ここの切符売り場でThe Great Little Trains of Walesを巡るための割引カードを購入しました.£10しますが加盟路線の乗車券は20%割引となります.

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この辺りにはスレート鉱山の遺構が残されており,National Slate Museumが設置されていました.さらに博物館にはLLRの修理庫も併設されており,雨にもかかわらず充実した内容を楽しむことができました.

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夕方は世界遺産にも登録されているCaernarfonのお城を見学しました.

【3日目】

Llanberisの町はずれからWelsh Highland Railway (WHR, 597mm, 41.4km)にのってPorthmadog(ポースマドッグ)に移動しました.

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訪問鉄道で移動手段になったのはここだけです.

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お昼につくと港のホームの向かい側にFfestiniog Railway(FR)の列車が待機しています.午後はこれにのって往復しました.この日からは隣町のTremadog(トレマドグ)に2泊します.

【4日目】

宿と港の中間地点にローカル線のPorthmadog駅があり,その脇から出発するのがWelsh Highland Heritage Railway (WHHR, 597mm, 1.6km)です.

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WHRとは線路がつながっており,車両の貸し借りがあるようですが,独立してこじんまりと運営されており,接続はありません.かなり古い貨車や修復中のクリッターがたくさんあり,許可をもらってみせてもらいました.

午後はふたたびFRにのって途中下車し,沿線散歩をしました.

【5日目】

Tremadogの宿の前からバスを乗り継いでLlanuechllynで下車し,Bala Lake Railway (BLR, 610mm, 7.2km)に向かいます.細長い湖畔の鉄道という点ではLLRに似ています.Hunslet製の小型機の宝庫でした.

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そのあと,Barmouth(バーマス)にでてうまくいけばフェリーで対岸のFairbourneにわたり,Fairbourne Railwayを訪れようと思ったのですが,汐の関係で乗り場が砂浜の先に移動しており,スーツケースを転がすのは無理とあきらめました.ローカル線のCambrian Line(カンブリア線)を乗り継いて海岸沿いの保養地Aberystwyth(アベリストウィス)にむかいました.このAberystwythで3泊します.

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【6日目】

Cambrian LineでTywyn(タウィン)に向かいます.少し歩いたところにTalyllyn Railway (TR, 686mm, 11.7km)があります.

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機関車トーマスの里でもあり,お面をつけた蒸機もいます.今日は蒸機4輌がフル出動ということでした.車庫をのぞいたりと1日楽しむことができました.

【7日目】

宿にしたAberystwythの駅に隣接しているのがVale of Rheidol Railway (VRR, 603mm, 18.9km)です.

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現地は穏やかな山並みが続きますが,谷を見下ろせる風光明媚な路線として有名です.朝はあいにくの雨でしたが午後から回復しました.

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夕方はAberystwythの町が見下ろせるケーブルカーにのってみました.

【8日目】

Cambrian LineでWelshpool(ウェルシュプール)に移動しました.駅前より少し離れたところを起点とするWelshpool & Llanfair Light Railway (W&LLR)に向かいます.

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今回訪れた中で唯一の2ft6inゲージ.国内には少ないゲージらしく,客車はオーストリアのZillertal Bahnとハンガリーのものが使われていました

そのあと、一旦Walesを出て,Shrewsburyを経由して一路南ウェールズのCardiff(カーディフ)に向かいます.Cardiffで2泊の予定です.

【9日目】

ローカル線でMerthyr Tydfil(マーサー ティドビル)まで行き,そこからバスに乗り継ぐ予定でした.しかしホテルのすぐ近くでそこに向かう路線バスが待機していたので,それを利用して向かったのが最後の鉄道訪問となるBrecon Mountain Railway(BMR, 603mm, 8km)です.

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このあたりはBrecon Beacons(ブレコン ビーコンズ)国立公園に属し,観光鉄道として廃線跡を利用して開通した路線らしいです.世界中から車輛を集めており,活躍していたのはBaldwinの機関車.編成後部にはSandy Riverを模したカブースがつくなど,アメリカ色が強いです.あいにくの雨でしたが賑わっていました.帰りはMerthyr Tydfilから鉄道を利用して町に戻りました.

 【10日目】

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Cardiffからは山間にむかって鉄道支線が数多く伸びています.そこでこの日はEbbw Vale Town行きにのり,LLanhilethからバスを乗り継いでNational Coal Museumへ.良質の無煙炭の産地として栄えたこの一帯は世界遺産にもなっています.博物館の中心にある地下鉱脈におりるシャフトは現役で,降りてガイドの歴史説明を受ける見学コースになっています.

こうしてほぼ予定どおり目的地を訪ねまわることができました.Cardiffの隣町Newport(ニューポート)からGreat Western Railwayの特急にのってPaddington, London(ロンドンパディントン駅)に夕方到着して一泊しました.翌日空港を飛び立ち,翌々日の12日目早朝に羽田に帰りました.


以上が旅の概要です.訪問した鉄道の内容についてはあらためて綴っていく予定です.



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カーモデル,半世紀前の写真 [アメ車プラモ]

50年ほど前に撮った1/24-25カープラモの写真がでてきました.

ベランダや屋根で撮ったものです.これらのキットは多くは今でもときどき再販されています.

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友人の作品とともに並べられたストックカー.左から'66 Chrysler 300 (Jo-Han), '65 Chrysler 300 (Jo-Han), '62 Dodge Dart (Jo-Han), '65 Plymouth Fury (Jo-Han), '65 Rambler American (Jo-Han), '65 Lincoln.

入手可能と言っときながら,ここにあるのはリンカーンを除いてジョハン製.残念ながらジョハン社は型が引き継がれずに消滅しているので今なら在庫品を探すしかありません.

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レベルの'57シボレー.トランク,ドア,前輪ステア可動ですが,つくりにくく,AMT,ジョハンなどのプロモモデルメーカーとの設計の違いが明確です.ストックのほかレース仕様パーツが含まれていますが,オプションパーツは多くはありません,たしかセールで安かったから購入したものです.今もレベルからこの旧モールドと新モールドが混在して発売されていますので,十分注意して選んでください(笑).

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この2台は着色モールドなので,塗装しなかったもの.

左はAMTの'40フォードクーペ.右はレベルの’32フォードセダンをベースにしたOrange Crate.

どちらも最近再生産されています.Orange Crateはレースとショーカーを兼ねたもので,モデルとして車体もチルトするのにドアが開くといういかにもレベルらしい設計.

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以上3台は新しく手にいれています.それがこちら.当時のOrange Crateはオレンジ色のモールドでしたが,現在は白.かわりに'40フォードはオレンジモールド仕様を入手(笑)


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手前左からJaguar Type E (Aurora),Mercedes Benz 500K Roadster (jo-Han), '31 Rolls Royce (Monogram), '32 Cadillac Phaeton (Jo-Han), Bugatti 35B (Monogram), Mercedes Benz 300SL (AMT), '57 Ford (AMT)

後ろのフォードはAMTにしては数少ないドアが開くモデル.オーロラとジョハンを除いてはときどき再販されています.ただしストック仕様のみの300SLはタミヤから精密なのがでたので,魅力は少なくなりました.

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ジャガーと’31キャデラックに挟まれているのはモノグラムのショーロッド,Boot Hill Express.骸骨がついているのでジョハンの霊柩車についていたお棺の前でポーズ!

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こちらロールスとならぶのがジョハンのキャデラック霊柩車.お棺が担架に変わった救急車もありました.さらに霊柩車をカスタムカーにしたHaulin' Hearseなるキットが最後に登場.ただしお棺は入ってなかったそうです(笑).

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手前は'66 Chrysler Imperial(AMT). カスタムピックアップの仕様で組み立てたもの.

奥はChrysler Turbine Car (Jo-Han). ドア,窓,トランク,前輪ステア,シート前倒しのすべてが可動という珍しいモデル.

アメリカのキットといえば無造作にパーツが箱詰めされているのが常です.いまでは一応ポリ袋に分けられていますが,当時は直接箱に投げ入れたような包装で,パーツの傷みなどは我慢しなければいけない状況でした.それに対してジョハンのゴールドカップシリーズはFrame-Pakというランナーが外枠になっていて他の部品とあたらないように箱ギリギリにランナーが積みあがる構造を採用していました.まさにパッケージングが芸術でした.このタービンカーもそのシリーズで,プラモデルの歴史に残る一品だとおもいますが,なぜか車種に人気がないようで現在でも比較的安く在庫品が出回っているようです.

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前左から'53 Ford Truck (AMT)とWild Dream (AMT)

フォードトラックはときどき再販される定番モデルで溶接ボンベなどが付属したサービスカー仕様にできます.

Wild DreamはKing Tと2台同梱のショーロッドのダブルキットとしてリリースされ,ディスプレイ台付でした.片割れのKing Tは今も捨てられずに残っています.これは当時AMTから独立したMPCがその条件として初版をAMTブランドで出させたもの.のちにそれぞれが単品キットとしてMPCからリリースされました.現在も型を活用した派生キットが残っています.後ろ右は同様の経緯の'65 Dodge Coronetで,MPCが生産したAMTブランド品でした.


残っていた写真はこれぐらいです.写真で当時を思い出しながら買いなおしたキットをときどき眺めている昨今です!

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